[時事]TOBの高裁判断

ブルドックソースの買収防衛策について、米ファンドのスティールが防衛策発動禁止の仮処分を求めていた件で、東京高裁は、訴えを退ける決定を出しました。

報道を見て興味深いのが、「ファンドは株主利益を最大化するのが目的であり、会社の長期的利益を目的としていない」とハッキリ裁判所が認定してしまった点にあります。

そもそも、私なんかは株式会社ってのは株主を一番大事にしないといけないんではないか?と素朴に思ったりするんでなんだか違和感があります。

当然、今の流れとしては(最近私が読んだ本の「グレック・ダイク、真相」や「リアルリーダーシップ」なんかには)株主、従業員、顧客、取引先など全体が利益を得られる経営が今求められているというのが書かれています。現在の供給過剰の世界では説得力のある話であると私は思っています。

しかし、それはあくまで経営の考え方であり、いちいち司法がそこまで詳細に判断することではないのではないか?と私は思いますが、どうなんでしょうね?