THEハプスブルク展

 京都国立博物館にて開催中の「DOMAIN ERROR」に行ってきました。まず、感想よりも先に京都は「寒い!」(笑)。特に今日は和歌山でも寒かったんですが、京都はそれ以上にやはり寒かったですね。しかし、京都ではマフラー人口が大半かと思いきや意外とそうでもなかったり和歌山との違い感が出てました(笑)。私は、当然のごとく防寒準備をそれなりにしていったんですが、昨年の秋の教訓から歩くと意外と汗をかくと判断して、着込むというほどまではせずに行ったんですが、今回は真冬のさなかの京都盆地ということもあり、逆に若干寒いかなという状態でした(泣)。まぁ、難しいですね。
 前置きが長くなりましたが、今年最初の展覧会はネットの情報では東京では好評だった「THEハプスブルク展」に行ってきました。最初に観想を言いますと、「見る価値あり」といえます。特に、ハプスブルグ王家の肖像画は当然として、明治天皇からハプスブルグ家の皇帝に送られた「画帖」はなかなか見ごたえがありました。当時の日本の文化(庶民から上流階級に至るまで)や自然(花鳥画の体裁をとって自然を表現している)を見事に表現しているのは驚きでした。まさに、日本側として「相手に『日本』をいかに知らしめるか?」を考えて製作されているのが伝わってきますし、オーストリア・ハンガリー帝国側からもその保存状態を見てわかるようにいかに丁重に扱われていたのかが良くわかります。
 ハプスブルグ王家の肖像画は名前はわからなくとも見たことはあるという絵画が多く出品されており、パンフレット表紙にも掲載されている皇妃エリザベート(←この純白のドレスの表現は本当に凄かったです)を筆頭にマリア・テレジア(←マリーアントワネットの母です)などなど見ごたえのあるものでした。興味深いのは、これら皇族の肖像画は「王」としての品格や威厳を確かに表現しているのですが、それだけではなく、個々の個性やその後に待ち受ける運命を予言しているかのような画面構成や顔の表現には驚かされます。
 その他としては、オランダ・スペイン・イタリアの絵画と陶器などの美術品が展示されておりボリューム感のある展覧会になっていました。
 で、会場の方ですが、ルーブル展と比べると混んでいないですが、通常の展覧会に比べると結構混んでます。また、年齢層的には、若干高めな印象を受けました。