宮井平安堂閉店

 和歌山で本屋さんといえば「宮井平安堂」だったんですが、昨年の本店の閉店(正確には書籍販売の閉店。文具は営業してます)に続いて、今年の1月で和歌山駅に入っていた店舗も閉店したとのこと。
 考えてみれば、郊外にガーデンパークができて書籍コーナーも充実していますし(とはいえ、ちょっとマニアックな本になってきますと置いてません。この場合はネットで購入するか、大阪まで出ていかないといけません。)、市役所近くには別の大型の本屋もありますので、客を取られたってことなのかもしれません。
 ただ、重要なのは、ただ単純に客を取られたというのではなく、宮井との違いをもっと考えてみた場合、「車で気軽に行ける」ということが大きいように思います。逆に言えば、車に乗れない人(これは「運転しない人」というだけではなく、高齢等の理由で「自発的に運転しない人」という場合もあります)にとっては不便な話であるということになります。さらに言えば、わざわざそこまで時間をかけて行かないと買えないという点もあるのかもしれません。
 「ネットを使えばいいじゃないか」という意見もあるでしょうが、実際問題、ネットで本の中身を試し読みするというのは完全には出来ていない事がほとんど(最初の1章だけを公開ってのはあると思いますが、本全体をパラパラ見てみるというのはないと思います。また、Blog等の紹介があったとしても、その本を読むのは自分自身であり、判断するのは自分自身であるというのも重要なポイントです)であり、私個人的には現状では実際に実物を見ないと購入できません。
 こうして考えてみると、実物の本を実際に見てから買うという環境は、現状では結構不便なのかもしれません。