京都府京都文化博物館「野口久光シネマ・グラフィックス 」

 続いて京都へ移動し「野口久光シネマ・グラフィックス 」展を見てきました。この野口久光という人物については初めて知ったんですが、マルチな活動をされていたようで、映画のポスターに限らずジャズなどにもかなり造詣が深い方だったようです。特に、パンフレットにも採用されている「大人はわかってくれない」の映画ポスターの日本版のものは、監督であるランソワ・トリュフォー自身が大絶賛し、その死後に刊行された追悼本の表紙を飾るほど本家のポスターを上回る映画の本質を表現した見事なポスターだったという事にも驚かされました。
 それにしても、これだけの偉業を成し遂げた人物にもかかわらず、私を含め普通は知っている方は少ないんではないでしょうか?このような、「光を当てる」企画に今後も期待したいと思います。