妙心寺 三門・衡梅院

 続いて、7分ほど歩いて妙心寺に移動し、これまた特別公開の三門と塔頭の衡梅院を拝観に行ってきました。三門は年一度公開されているようですが、なかなか、その日に訪問するのは難しいと思います。で、肝心の三門の内部ですが、驚くほど極彩色に飾られた空間で、また、十六羅漢像など見事な彫刻が安置されており、見ごたえがありました。また、塔頭の衡梅院では、中興の祖といえる雪江宗深師の開山なんですが、その内部の庭もモダンな庭で*1興味深いものでしたが、特に興味深かったのは、この妙心寺という禅寺の発展の基礎を築いた雪江宗深という人の先見性。トップ人事を輪番制にすることや、お金の流れをきちっと帳簿につけるようにと指示したことなど*2、話を聞いているとただ単に宗教者というだけではなく、経営者的な視点も持ち合わせた人物だったようです。
 それにしても、この妙心寺。非常に大きな伽藍で、ゆったり過ごせる場所ですね。春や秋は訪問には良いように感じました。

*1:島根県足立美術館の庭を作った小島佐一氏の作

*2:明治の手前まで約400年間のお金の出入りが帳簿に保管されている