ルーブル美術館展「17世紀ヨーロッパ絵画」

 今年の目玉展覧会「ルーブル美術館展」の京都にて開催中の「17世紀ヨーロッパ絵画」をテーマにした展覧会を京都市美術館へ高校時代の友人okumuと見に行ってきました。テーマが「17世紀ヨーロッパ絵画」なので特定の人物のみといった展示ではなくなんだかごちゃごちゃした感じの展示内容となっており、もうちょっとわかりやすくならなかったものか?と素人考えに思ってしまいましたが、しかし、展示されていた絵画の一点一点は非常にすばらしいものばかりでした。以下、いくつかあげますと・・・
 
私はフェルメールを今回初めて見たのですが、小さいながら明らかに他の作品とは異彩を放つほどの緻密な絵であり、おもわず立ち止まってしまうほどの魅力を放っていました。また、当時のオランダのアムステルダムの港の風景は、当時の繁栄ぶりが手に取るようにこちらに伝わって来ました。最後の方に天国へ昇天していく瞬間のような絵画もありましたが、コレを見ながら、昔、立花隆さんの代表作「臨死体験」を読んだときに、西洋では圧倒的に「トンネルの先に光が見えた」というのが多いのに対し、日本では「三途の川を見た」というのが多いということが書かれていたのを思い出し、「西洋の」というのは、あぁこの場面のことなのだろうと納得しました。
 
しかし、この時代の絵画というのは「写真」と見間違うばかりの作品ばかりであり、ほんとに驚かされます。ある意味で、誰だったのか忘れましたが「写真の発明・発達が絵画に影響を与え新しい形態(キュビズムなど)を生み出した」と説は納得してしまうものがあります。
 
ちなみに当初、図録を購入する予定だったのですが、想像以上に幅広く様々な絵画が展示されており、図録よりも記念切手のほうが魅力的に見えたので記念切手を購入しました。