カラヴァッジョへの旅〜天才画家の光と闇〜 宮下規久郎 角川選書

 本屋でお目当ての本を探しているとお目当ての本は無かったものの、本書が眼に飛び込んできました。実は、この秋に開催される「http://bor.exh.jpボルゲーゼ美術館展」に「カラヴァッジョ」が出品されるというのは知っていたのですが、どんな画家なのかは全く知りませんでした。
 で、この本の帯に

殺人者にして天才画家の生涯と芸術を描く

とあり眼がとまったわけです。
 で、これを読み始めると止まりませんでした。あまりにも破天荒。というよりはっきり言えば「どうしようもない人物」もっといえば、「犯罪者(数々の傷害事件から殺人まで犯しており、数え切れないほど牢獄に入れられている)」であるにもかかわらず、なぜこれほどの傑作を描くことができたのか?また、これだけ周りを傷つけ迷惑をかけまくったのにもかかわらずなぜ常に支援者がいたのか?非常に興味深い内容でした。
 本書を読むとぜひとも京都で本物を見ないとダメだなと強く感じました。