和歌山県立博物館「長沢芦雪の動物画」展

 隣の近代美術館のほうは、昨年の「生誕100 年記念 浜口陽三 展」で、訪れたりと何度か足を運んだことがあるのですが、博物館の方は正直、会館当初に一度行ったきりの記憶しか無いです。しかし、今回、ネットを見ていると「長沢芦雪」の名前が!以前に、NHK教育テレビでの放送や書籍「奇想の系譜」で辻 惟雄さんが紹介されていたあの「長沢芦雪」が見れる!!と思って行って来ました。
 で、実際の感想ですが、肝心の私が見たかった龍の襖絵と虎の襖絵はまぁ当然と言えば当然ですが、元々のお寺の方にありまして、今回は写真でのみの展示となっており、正直残念でした。どうりで、入館料が安い(¥280でした)はずです。他にも虎の絵なんかもありましたが、写真展示の作品が明らかに迫力満点の作品となっており、一度実物を見たいナーと思いました。
 ちなみに、今回の展示で一番興味を引かれたのは屏風画で「あさがお」のツルが画面右下から中央をつきぬけさらに画面を外に付き抜けたうえで、再度姿を現したツルが画面左に伸びてゆく躍動感のある展示作品の中では印象に残るものでした。
 しかし、いかんせん展示数が限られていることや展示室自体が小さかったこともあり、本来掛けられていた高さに襖絵が置かれていれば実感がさらに伝わってくるのにと思ったりしましたね。