『BS世界のドキュメンタリー「終わらない悪夢 前・後編」』

 全く驚きの内容でした。

(以下、要旨)

  • 過去に海洋投棄した核廃棄物のドラム缶に穴があいており、その中でウナギが寝床に生活していた
  • 旧ソヴィエトでチェルノブイリ事故以前にも大きな事故が発生していたが隠蔽されていた。しかし、西側諸国も事実を把握していたものの原子力推進に支障になる恐れがあったので黙殺した
  • ロシアで原子力施設から出る廃棄物処分場(湖)から流れでた汚染水が川を流れ、大河オビ川をつたって北極海に流れている可能性。また、川周辺の住民の健康調査を1950年代から継続して行っているものの、強制移住等の措置は取られていない。
  • フランスの核再処理施設で再処理されたウランは、一旦、ロシアの濃縮施設に送られ、そこで再利用可能な物だけをフランスへ送り返している。実は、この再利用可能なウランはフランスの場合、再処理された10%のみであり、残り90%は再利用ができない(←フランス電力公社の正式回答)。

(以上、要旨終わり)
このドキュメントは2年前にフランスで製作されたものですが、今見てもなんら古い部分がないものです。むしろ、今の時期だから観る必要があると思います。全てが、そのまま内容を受け入れるわけにはいかないと思いますが、しかし、一方で間違いなく問題点が存在するのは
事実です。以前に見た、「地下深く 永遠(とわ)に 〜核廃棄物 10万年の危険〜 」を見た時も思ったのですが、日本も原子力エネルギーについてこれからどうするのか?真剣に検討する段階であると私は思います。それは、推進・脱推進というレベルではなく、「どの意見であれ、必ず核廃棄物を安全に廃棄する必要がある」という現実を真剣に考える一人一人が考えることであると思っています。