NHK日曜美術館「彫刻家 保田春彦 〜生老病死のアトリエ〜」

 「保田春彦」さんという名前をどこかで見たことがある??と思ったら、昨年、和歌山県立近代美術館で最新作の裸婦像の連作が展示されていたことを思い出し、納得しました。ちなみに、保田春彦さんは和歌山県出身の現代彫刻家です。
 美術館で見た際は、脳梗塞で倒れてなお、裸婦像の連作に挑む(しかも、膨大な数)というその信念に感銘を受けたんですが、今回番組を通してその実際の様を垣間見るにつけ、病に倒れてなお「自分が今やるべき事」を愚直に真剣に取り組む姿。まさに人間の「生き様」を見ているようでした。
 今回の番組で特に印象的だったのは、
(ここより要旨引用)

「病気をして、裸婦像の連作にどんだときは『まだ70代』。今でも、まだ『80代』」

(要旨引用終わり)
という言葉。常に、新しいことに年齢関係なく挑む姿は、見るものに確実に伝わってくるものがありました。