京都市美術館「フェルメールからのラブレター展」

 今年の目玉の一つ、フェルメールを見に行ってきました。今回は、3点も同時にフェルメールの作品を見ることができる絶好のチャンスということで楽しみにしていました。
 フェルメール以外にもデ・ホーホといった同時代でフェルメールが影響を受けた画家の作品も複数展示されており、見比べてみると明らかに構図の影響を受けていることが伺えました。
 ちなみに、以前に読んだ「フェルメール 〜謎めいた生涯と全作品〜 小林 頼子 角川文庫」の情報より、今回来日しているフェルメール作品の当時のオランダにおける依頼者側の変化(それは、当初は「自然な日常の風景」から、やがて「富裕者の自らのお金持ちとしての地位の確認」への変化と言えると思います。)についての解説を読んでいたこともあって、今回3作品を見比べてみたんですが、明らかに、「富裕者の自らのお金持ちとしての地位の確認」への変化し始めた頃の作品は他の2つと雰囲気が異なっているのを感じました。
 それにしても、会期最初だからなのか?雨が結構降っていたからなのか?思ったほど混んでいなくて、フェルメールの前でもじっくり鑑賞することができました。(ルーブル展のときには、2重に人が列を作っており、まともに見ることが出来なかった)しかし、夏休みになると混雑するのかもしれません。