下鴨神社「本殿・大炊殿」拝観

 実は、ちょこちょこ、出町柳には行くことがある私ですが、近所の下鴨神社には一度も行ったことがなかったんですね。で、今回、「本殿・大炊殿」が特別公開中ということで(実際には月曜日なんで、他の美術館が休館日というのも理由ですが)、初めて拝観してきました。
 糺の森を抜け、参道を進んでいくと、社殿が見えてきまして、初めて下鴨神社に到着したわけですが、そこから、拝観料を払って、本殿の建物が見える場所からガイドの解説付きで拝観できました。本殿は、思っていたよりも小さめな印象を受けたんですが、しかし、装飾の細かさや桧皮葺の屋根などを見ると聖域というオーラが出ていました。驚いたのは、見覚えのある作りの建物が本殿の横にあるなーと思ったら、奈良の正倉院と同じ「校倉造」の宝物庫だとのこと。下鴨神社にも「校倉造」の建物が存在するのを初めて知りました。
 また、「大炊殿」という神様にお供えする料理を作る台所の公開も一緒に見てきました。今年の春に教育テレビで下鴨神社で唐菓子で日本におけるお菓子文化に大きな影響を与えたと言われる「ぶと」の製作過程を放送していましたが、その「ぶと」の見本も置かれていました。結構、山海の幸がふんだんに使われた食事が神様の食卓に並ぶというのもわかりました。
 また、上記以外にも復元された牛車や、江戸期の籠なんかもあったんですが、この籠、「葵の御紋」が入ってまして、そもそも、徳川家の地盤、三河という土地は下鴨神社の荘園が元になっているとのこと。これも、知りませんでしたー。
 いやー、なかなか勉強になりました。