BS世界のドキュメンタリー

 先週、今週と続けて以下のドキュメントを見ました。

 最初の、「なぜアメリカは戦うのか〜巨大化する軍産複合体〜」については、アイゼンハワー大統領が退任演説で語った有名な「軍産複合体」という言葉と「その存在に警戒を怠るな」というメッセージを、現状のアメリカという国を通して見つめていました。日本には軍産というのはないですが、形を変えて同種の構造が強固にできていることを考えると、他人ごとではないと感じました。
 2つ目の「アルマジロアフガニスタン前線基地の7か月〜」は、NATO軍の一員としてアフガンへ派兵しているデンマーク軍(私は知らなかったんですが、デンマークは兵役の義務があるそうです)への密着取材で、実際の兵士のヘルメットにカメラを装着し、生々しい戦場の戦闘(それは、生死が紙一重の世界であることをリアルに見せる)を記録していました。正直、BSとはいえ、TV番組でよく流したなーと思いました。この映像を見るかぎり、アメリカを中心とする10年に及ぶアフガニスタンへの関与は何だったんだろう?と思ってしました。
 3つ目の「ダイヤモンドの運び人アンガディア」はインドにおけるダイヤモンドの運び屋の実像に迫ったドキュメントでした。インドでは、現金輸送車のようなものではなく、男一人が服の内ポケットに日本円で数百万から1千万はするようなダイヤモンドを紙袋に入れて運んでいるそうで、それでも、盗難が発生していない(と運び屋の業者は語っていました)とのことでした。まぁ、それだけ運び屋が信頼のおける人物であるということなんでしょうが、その、運び屋はどんな人物なのかというと、要は、地縁・血縁的なものが大切になってくるようでした。良いのか?悪いのか?わかりませんが、昔の日本社会ともある種の共通部分も垣間見たような気がしました。