ETV特集「シリーズ 大震災発掘 

第1回 埋もれた警告」
 3月の東日本大震災。これよりもはるか20年前や30年前に幾つかの地震に対する警告が地震学者から上がっていた事実を放送していました。見ていて感じるのは「想定外」とは、全く未知のものではなく「警告はあっても無視した」場合も当てはまるという現実でした。
 特に興味深かったのは、その分野では確立された説であっても、部外者から見れば「あくまで仮定の話であり信頼度が低い」という言葉が何度も出てくること。その結果として、危険を指摘した学者の方は大方が審議会委員を辞任している事実。
 私自身、常日頃の感じている常識が本当に正しい判断なのか?常に距離を持って考えることも必要だなと再認識する番組でした。