大阪高島屋7階グランドホール 京都 清水寺 成就院奉納襖絵 風の画家 中島潔が描く「生命の無常と輝き」展

 中島潔さんと言えば、子供の頃に教育テレビの「みんなのうた」でみた映像が有名なんですが、今回、清水寺に襖絵を納めたということで、過去の作品も含めての展覧会が開かれていたので、行ってきました。
 まず驚いたのは、入口に作者の中島潔さんご本人がおられたこと。今まで、いろいろな展覧会を見てきましたが、作者ご本人を目前で拝見したのは初めての体験でした。襖絵の精緻かつ大きな作品と比べて、やや小柄ながら上品な雰囲気の紳士とのギャップに驚かされると同時に、芸術家というのはその内にある力は凄まじいものであるというのも垣間見た気がします。
 全体の作品を通して感じるのは、「郷愁」であり、「絆」であり、「一期一会」であり、というような複数の視点が入った作品であるということ。軸がぶれることなく作品に貫かれているのは感動的でした。