京都市美術館「上村淳之展−作家の眼」

 上村松園-上村松篁-上村淳之という三代にわたる日本画の画家の家系での上村淳之氏に焦点を当てた展覧会です。上村淳之氏と言えば「鳥」というイメージがあったんですが、実際にそのとおりで、同じ鳥でも自身の年齢や海外へ研鑽に行った経験などの影響から、結構大きく変化しているのがよくわかりました。
 そして、ごく最近の作品になると何かテーマを決めてというよりも、「ただ自然に思うがままに」というような自由に感じたままを描くという作品が多くなっており、私には非常にすんなりとその花鳥画が入り込んでくるというのを考えると、今の自分自身、もっと広くは自分の周りの環境が「素直に受け入れる」という事を望んでいるのかもしれないと感じました。