神戸市立小磯記念美術館「新宮晋 地球の遊び方」展

 小磯良平の親戚にあたり、自然の風で動く立体彫刻で有名な新宮晋さんの展覧会でした。名前は知らずとも、その作品は見たことがあると思います。今回の展覧会では、幼少期のころの作品と、東京藝術大学時代の小磯良平教室に入る際のエピソードなど、作品と合わせて鑑賞するとより深く作品を鑑賞できるようになっていました。
 非常に興味深いのは、日本から離れ、イタリア留学中に作成した平面の画面の作品から立体作品への移行期に、明らかにそれまでと異なった新しい道を発見したと見るものにも伝わる変化があり、また、その後の自由で幅広い作品群を見ていると、これだと自分が見つけたものをとことん追求していく(そして、発想もわいてくる)その楽しみが垣間見れたように思います。