京都国立近代美術館「ホイッスラー展」

 10月からの京都市美術館ボストン美術館所蔵のジャポニズム展とほぼ同時期開催のホイッスラー展をちょっと早めに見てきました。なるほど、日本の浮世絵から影響を受けたと思われる構図の作品が並んでおり興味深かったです。
 しかし、一番興味深かったのは、「黒と金色のノクターン 落下する花火」という作品で批評家から厳しい批判を浴び怒ったホイッスラーが名誉毀損の裁判を起こし、最終的には裁判には勝利したものの裁判費用がかさみ自己破産してしまったという逸話です。私には、そこまでして自分の名誉を守りたかったともいえますし、自意識過剰ともいえるんじゃないかと思います。私なら、破産してしまうまでは無理ですね。