セミプロ農業が日本を救う 大澤 信一 東洋経済新報社

 「大規模」「プロ」的な農業こそが日本の農業に必要という議論はよく見てきたのですが、「セミプロ」という言葉は新鮮味があったので思わず購入しました。要は、農業直売所を基点として段階的にセミプロからプロへと移行が進むことができるように仕組みを整備していきましょうという話なんですね。
 実際問題、日本の農業における国土利用とアメリカやオーストラリアのような大規模農業が実現できるかと言えばすべてを大規模農業でというは現実的に難しいと言うのは実感としてありましたし、この直売所に関しても近年出現してきた新たなチャネルであり、さまざまな可能性が秘められているというのも実感としてありました。現実的な日本農業への提言として読んでみると面白いですね。