遺品整理屋は見た 吉田太一 扶桑社

 遺品整理屋という職業を知ったのは昨年NHKのドキュメントで放送されていたからなんですが、その後に本書の第一弾である「遺品整理屋は見た」を読んで、遺品整理の壮絶な現場の現実を知りその後今年続編が出版されたので購入しました。
 人は死んだらおしまい・・・。このように普通考えてしまいますが、実際には必ず他人様に死んだ後の後始末をしてもらわなければなりません。この事実を意外と見落としている場合が多いと思います。誰も後始末をしてくれないとどうなるのか?この本は現実をまざまざと見せ付けています。自分さえよければ・・・という発想は、死んでなお回りに迷惑をかけ続ける可能性があるということを自覚しておかなければならないと思うと同時に、常日頃からの人間関係の大切さを考えさせられます。