奈良へ大仏・春日大社見物

 平城京遷都1300年祭が行われている奈良へ行くのに、なぜに、メイン会場の平城京跡をはずして大仏と春日大社なのか???それは、この猛暑の中、あの影の無い広い会場を歩いていくのはつらいという現実的な判断からだったんですが、しかし、この春日大社と大仏殿を見て回るこのコースもかなり暑く厳しいコースでした(笑)。
 まずは、近鉄奈良駅から春日大社へ移動しました。小学校以来、春日大社は訪れたことが無く、「こんなところだったのかぁ」というのが印象でした。非常に由緒正しい神社なんですが、最近京都方面で色々な寺社を訪れる機会があったためか、正直、格別の感動と言うのはありませんでした。
 続いて、東大寺に移動して大仏を拝観してきました。まずは、南大門をくぐり大仏殿に向ったのですが、この南大門、私のイメージ以上に大きく(正確には、これほど大きかったのか?!ということです。過去の記憶はそれほどあいまいなんですね)、その中に安置されている、「あ・うん」のそれぞれの像の見事さは圧巻でした。やはり、東大寺の南大門は他のお寺の門とは異質な大きく鎌倉彫刻の最高傑作といえる「あ・うん」の像が見れる点から群を抜いていると感じました。その後、大仏殿へ進み大仏を拝観しました。で、その大仏を見る前に、驚いたのは大仏殿の建物自体の彫刻のすばらしさ!こんな凄い彫刻が施されていたのか!という重厚な彫刻が、屋根のせり出し部分に施されているのは過去の記憶に無かったのでやはり小さいときは何も見てなかったんだなーと妙に感心しました。肝心の大仏ですが、これまた、私の従来のイメージとは違い、温和な顔であり、また、その大きさと大仏鋳造当時に多くの犠牲者を出してまで、国家の安泰を願い大仏を鋳造したという歴史を思うと、小さいときとは違う新たな人をひきつける魅力を感じることができて、見に来て良かったと思いました。