美術館「えき」KYOTO「モーリス・ユトリロ」展

 その後、京都駅へ移動し、「モーリス・ユトリロ」展を鑑賞してきました。ユトリロといえばパリの街角の建物風景というのとアルコール依存症がイメージだったんですが、実際、年表を見ると12歳のころから複雑な家庭環境が影響してアルコール依存症だったようです。その後、治療のために入院した精神科病院の医師によって治療の一環として「絵」を書くことを勧められて絵を描き始めたようです。
 もっとも、売れ始めるのがずいぶん後になってからのことなので、最初は本人も周囲の人も全く才能に気が付いていなかったようです。のちに、解説によれば、結婚した婦人から生活を「もっと豊かなものにするために」『売れる』絵を強く強く要望されていたようで
(ここより引用)

絵を描く=貨幣鋳造機

(引用おわり)
という状態になっていくようなんですが、本人はそれで幸せだったのか?私にはよくわからない部分があります。(本人は、安酒でもいいから酒が飲めればそれで十分と思っていたそうですが・・・)
 とはいえ、そのころに描かれた作品が一番魅力がある作品であることは間違いないと感じました。