京都府京都文化博物館「カポディモンテ美術館展」

 最後に京都府京都文化博物館「カポディモンテ美術館展」を見に行ってきました、この京都府京都文化博物館なんですが、元々日本銀行京都支店の建物を使用していることもあり、レンガ造りの重厚な建物でした。和歌山ってこんな近代の建物についてはあまりイメージが無いなとふと思いました。
 で、肝心の「カポディモンテ美術館展」ですが、結論をいいますと、まぁまぁといった感じでした。
 カラバッジョが「尊敬に値する画家」として名前を挙げたレーニの大作など、良作もいくつかあったのでよかったんですが、そもそも、バロック時代の作品群であり日本人(私自身)にはなじみにくい部分が影響していると思います。しかし、カラバッジョが活躍した時代の作品は明らかにカラバッジョに影響を受けたナポリのカラバッジョ派の作品群が今回展示されており、当時のプロテスタントに対抗するためカトリック復興運動に連動した「リアル」と「信仰」を結び合わせるという、今の私達が見てもすんなりと見やすいものが展示されていました。画面から突き出す効果や光と闇を強烈に使った絵を見ていると、いつかカラバッジョ展が開かれた際には必ず見たいと改めて心に決めました。