美の巨人たち「竹内栖鳳」

 この「美の巨人たち」という番組、東京での放送から和歌山では約10ヶ月遅れぐらいの放送なんですが、今回は日本画の巨匠・竹内栖鳳の特集でした。
 私は、昨年「京都市美術館「高島屋百華展」」にて竹内栖鳳は実は高島屋の美術部の社員として一時期働いていたという事実に驚いた(当時の「出勤簿」までありました)んですが、今回の番組なかでは展覧会で実際に私が見た「ベニスの月」が紹介されていました。まったく、日本画の域を超えた素晴らしい作品で、展覧会場で私は、思わず「ううーん」と唸ってしまい、しばらくその場で見入ってしまったのを覚えているんですが、実は、この竹内栖鳳に大きな影響を与えたのが、私自身に美術展を見る楽しさを決定づけることになった神戸にて3年前に見た「「コロー 光と追憶の変奏曲」」のカミーユ・コローその人の作品であったのには驚くと同時に、改めて当時の感動を思い起こし、不思議な感じをもちました。
 竹内栖鳳自身の言葉として、
(ここより引用)

これこそが風景画だ
あれまでに細かくあれまでに詩趣をもって
かつあれまでに的確に
風景を描いた画家が他にあろうか

(引用終わり)
という絶賛の言葉が紹介されていましたが、私が神戸で見たあの感動を的確に絶賛する竹内栖鳳にも感動しました(私なんか、なんて言葉で表現したらよいのか?わからなかったんで、少ししかBlogに書けませんでしたから(笑))。