和歌山市立博物館「川端龍子と和歌山」

 何年ぶりでしょうか?正直小学生以来の訪問となった和歌山市立博物館。和歌山出身の日本画家、川端龍子の特別展が開かれているということで行ってきました。
 結論から言いますと、入館料が¥400ということを考えるとまずまずの内容ということができると思いますが、川端龍子の代表的なものは数点といったところでした。
 とはいえ、全てを見てみるとこの川端龍子の独立性は際立っているのを垣間見ることができました。伊藤若冲のように、日本画の中では離れ小島に位置するような全く独創的な幅の広い日本画(というよりも、日本画を超えた洋画に近いのかもしれない)に驚かさせます。
 また、今回、嘱託画家として旧日本軍に従軍して描いた作品など(私は知らなかったんですが、小磯良平などと戦争画の団体を立ち上げたりしてたんですね)、あまり語られることはないものも展示されており、画家の生涯にとってどんな意味を持っていたのか?想像してしまいました。