和歌山市立博物館・常設展

 この常設展では、正直、小学生に見た時の記憶があまりないのでそれなりに面白く見ることができたのですが、展示コーナーの最後に、この夏の時期にあわせて、戦時中の展示も行われていて、配給票の展示なんかも行われていました。
 このうち、コメの配給票の現物を見たときに、興味深かったのが
(ここより引用)

「節米で今日もお國にご奉仕」

(引用終わり)
と書かれていいるのが引っかかりました。これって、言葉を変えて今現在でも通用している言葉ではないか?と感じたからでしたが、もう一つ感じたのは、これらのいわゆる行政側が配布した配給票を見て驚くのは、今の役所の書類と文章の書き方や注意書きの書き方、承認済みの印などが文面の単語を変えればなんら変わっていない事実でした。これって、表面は戦後民主的になったものの、実は根っこのシステムは戦前から脈々と続いているということではないのか?と思ってしまいました。