JR京都伊勢丹7階美術館えきKYOTO「生誕250年記念展 北斎の富士 冨嶽三十六景と富嶽百景」

続いて、JR京都伊勢丹にて「葛飾北斎富嶽三十六景」展を見てきました。なんといっても、富嶽三十六景の全景と富嶽百景の約60枚ほどという、これだけまとめて見る機会は無いので、こちらも結構楽しみにしていました。こちらも、まずまず良い展覧会でした。

最初に、葛飾北斎といえば世界的に有名な荒波に人が乗った船が描かれた背景に対照的な静かな富士山が描かれた作品。また、「赤富士」で有名な赤く染まった富士を描いた作品などなど、超有名なものから初めて見るものまで様々な作品がありました。

また、構図は同じでも色の配色を変化させた別々の作品を見比べることができたり、配色の違いでこんなに雰囲気が変わるものなのか!と驚きました。

それにしても、次々と登場する富士が存在するそれぞれの場面のユニークさは驚嘆すべきものです。これでもか!とアイデアを搾り出してくる北斎のその真摯な姿勢が、現代の私の目から見ても感じ取れ、ホントに凄いと思います。

今年は、生誕から250年ということもあってか、北斎の展覧会が京都と大阪で別々の企画で行われたり(個人的には、京都の方が大注目です)と、大々的なイベント的年なのかもしれません。