ドキュメンタリーWAVE「“脱原発”に揺れる町」

 ドイツでは、脱原発宣言が行われる前、具体的には東西ドイツが統一した当時に、旧東ドイツにあった原発旧ソ連製の安全性が低いと政治判断された原発が22年前に廃止され、その廃炉処理のノウハウがいまや、世界の廃炉ビジネスのビジネスチャンスを獲得している実態。しかし、原発廃炉することにともなる使用済み機器や使用済み核燃料(また、稼働中の使用済み核燃料も含む)の保管・処分が未定で決まっていない現実が紹介されていました。
 また、廃炉にした原発の建物を再利用し、海洋風力発電(ドイツなどヨーロッパでは、海洋上の風力発電が発達しており、需要が多い)を組み立てる工場が運用されていました。この映像を見ていると、原発という巨大な公共事業は、海洋風力発電*1というような巨大な建造物の製造に転用できるという事実。
 この、ドイツの経験は日本においても十分参考にするべき事例であると強く感じる番組でした。

*1:今回はじめて知った事実は、風車の支柱は約250トンもある鉄の塊で、これが何百本と需要があることを考えると、大きな公共事業となる事実がわかります