京都府京都文化博物館「世界遺産 「ヴェネツィア展」 魅惑の芸術-千年の都」

 最初はそれほど期待していなかったんですが、意外と幅広い展示(絵画やベネチアガラス、彫刻など)がなされていて結構楽しめました。
 興味深いのは、貿易によって莫大な富を蓄えたヴェネチアの富豪たちは、賭博が大好きだったようで、トランプをするときにでさえ巨額の賭けを行なっていたらしいこと。狭く、人口が限られほとんどが「顔見知り」の世界の当時のヴェネチアの社会において、仮面をかぶりマントを羽織って「自分の存在を隠す」という行動が、開放的かつ享楽的な時間を楽むこことなったことなど、なんだか、現代に共通するような感覚もあるように感じると同時に、結構欲深い部分もあったんだなというのを感じました。