方丈記といえば言わずと知れた鴨長明の著作。鴨長明が生きた時代は天災や政変が相次いだ時期(例えば、平清盛による福原遷都など)だそうで、長明自身も出世街道を突然外され最終的には出家するという運命をたどった人なんだそうです。その方丈記の内容を色々な角度から見ていく内容だったんですが、平安末期の混乱期が活き活きと描写されており、現代の我々が見ても充分内容が通じるものとなっている。つまり、それだけ世の普遍性を鋭く指摘した作品であるということなんだと思います。じゃあその根幹は何なんだろう?と思った時に、やはり、「本当に必要なものはなんだろう?*1」と問いかけている部分なんだと思いました。