京都国立近代美術館「交差する表現 工芸/デザイン/総合芸術 」

 開館50周年を記念して全館展示で行われている「交差する表現 工芸/デザイン/総合芸術 」展。内容的には幅広い「工芸」に焦点を当てた展示になっており、現代陶芸的なかなりマニアックな展示であると言えます。面白かったのは、現代デザインというアヴァンギャルド的なイメージを維持しつつ大人がお酒を楽しむ「バー」を設計し、実際に再現していた物。アヴァンギャルドだけではない、「実用」という現実と融合させた結果の一例の実物を見ると「なるほど!」と思わされました。案外、どんな分野でもこの視点は必要じゃないでしょうか?