京都市美術館「バルテュス展」

 副題に「20世紀最後の巨匠」とつけられている本展覧会。今回の展覧会までその名前すら知らなかったんですが、海外ではオークションで億単位の値段がつけられることもある画家だそうです。
 作品的には、少女や猫を描いた作品が代表的で、アートなのか?それともポルノまがいのものなのか?という物議をかもす作品群であるとも言われていますが、私が見た限りは、アート作品でしたね。ただ、思っていたよりも作品が大きいのには驚きました。後期以降の作品になるとアカデミックな感じの伝統に沿った作風となり、前期の尖がった部分が無くなったようにも感じました。
 あと、アトリエが再現されていましたが、バルテュスも自然光の元で作品を描いていたとの事。これは、小磯良平と同じですね。