NHK−BS1 ドキュメンタリーWAVE 「域外派兵で何がおきたのか 〜ドイツ軍・アフガン復興支援活動の13年〜」

 ドイツのアフガン派兵の終了における総括についてのドキュメントでした。ドイツは、過去の反省から軍隊の海外派兵を行ってきませんでしたが、ユーゴスラビア内戦の際に、NATOの一員として初めて海外派兵を行ったことに始まる海外派兵の流れの上にアフガニスタンへの派兵があることが順番に紹介され、その実態はどのようなものであったのか?をまとめていました。
 13年間のアフガニスタン派兵において、ドイツでは戦死者が55名。その他、負傷者やPTSDを抱える帰還兵が多数存在し、政府として帰還兵の国民への理解を推進するために、漫画を利用した帰還兵のPTSDにたいする解説書が作られていたりしている現実や、現地のドイツ軍の司令官の指示でアメリカ軍が代理で空爆を行い多数の民間人の犠牲者が出た事実が報道されていました。
 ひるがえって、日本のいまの状況を考えた場合、同じ第二次大戦の敗戦国ドイツが過去13年間体験してきた教訓を真剣に考えているのか?また、番組で放送されたような事例に対する対処をどうするのか検討しているのか?あまりに、情報が少ないように思います。