「開山無相大師650年遠諱記念 妙心寺」展 京都国立博物館

 高校時代の友人のOKUMUと妙心寺展を見に行ってきました。禅宗のお寺の展覧会なので、正直半分以上はよくわからなかった(爆)のですが、僧兵が強訴をしてきて困っているという手紙など、歴史の教科書で習ったものの実物が目の前にあるのはなんだか不思議な気がしました。

今回の展覧会で個人的に興味深かったのは・・・、

まず1つ目に豊臣秀吉の第1子で3歳で亡くなった棄丸の船のおもちゃ(おもちゃとはいえ、極めて精巧)や、甲冑、刀など素人が見てもとても子供用に作ったとは思えないほど精巧であり、かつ、戦国期の剛健なオーラが出ているのには驚くと同時に、秀吉がいかに溺愛していたのかストレートに伝わってきました。

2つ目に、白隠慧鶴のふんどし一枚で喜びに満ち溢れた「すたすた坊主」の絵。欲を捨てふんどし一枚になればこれだけ喜びに満ち、周りに幸福を与えることができるという意味なんですが、今の漫画にも通じるユーモラスな絵でありながら、テーマは非常に深いものがありました。私は、とても「ふんどし一枚」の境地には到達できそうにないです(笑)

3つ目に、狩野山楽の龍虎図屏風や老梅図襖です。以前に教育テレビで放映された「知るを楽しむ・ギョッとする日本画」のシリーズで見て以来、一度見てみたいと思っていた作品でした。TVや写真では見ていて知っていたのですが、実物はやはり凄かった!やはり本物を見ないとダメだと感じさせられた瞬間でした。

 今回、京都国立博物館に初めて行ったのですが、建物そのものが景観にマッチしたつくりとなっておりOKUMUも感心していました。