ドイツにおける農村の現状をまとめた本です。注目すべきは、本書の指摘によるとドイツの農家は農産物生産という従来の農家の収入源とその他、すなわち、農家民宿などの副産物的分野の収入源を比較すると明らかに副産物収入分野の収入源の方が大きいものとなっているという指摘でした。
すなわち、従来の農産物生産はいわば農家民宿を維持する(景観などの「見える」もの)上でのインフラとしての存在に変化しつつあるという点でした。
日本とは当然環境も違うこともありますが、今後の日本における農のあり方を考える際の重要なヒントが含まれていると感じました。