ETV特集「再建は可能か 社長たちの正念場 」

 前回の「“小さな金融”が世界を変える〜アメリカ発 元銀行マンの挑戦〜 」が面白かったので、今回も経済関連のドキュメントということで見てみました。今回は、長野県の伊那地域における信用金庫の要注意取引先の経営改善(すなわち、このままでは倒産の可能性もあるという取引先)を指導する経営コンサルタントにカメラが同行するという内容で、さまざまな小規模な会社が登場します。結論からいいますと、今回もいろいろと考えさせられる内容でした。特に、印象に残った言葉として下に並べてみました。
(ここから引用)

経営コンサルタントの方

  • 「私のこれまでの経験から、今日本では全ての業界に共通してあらゆる要素の3割が過剰ですね」
  • 「『社長ね、今日は良い機会だから、今日で事業を辞めましょ』っていうことも3割ほどあります」
  • 「社長ね、これは金融機関にとって最後の融資だから『香典融資』っていうんですよ。」

企業A(住宅や公共施設の屋根の施工会社)

  • 「これって見てると簡単そうに見えるけど、結構技術がいるんだよね」
  • 「(以前にこの企業が携わった現場に来て)久しぶりに来たけどやっぱり良い仕事してるなー」

企業B(社長業を引き継いだ元社長の娘さんになってから経営改善が順調であり、しかし、昼夜問わず仕事をしている)

  • 「生活は苦しいけれども、仕事は楽しいです」

企業C(地元商店街の老舗商店。店舗の運営のために自分の年金をつぎ込んでまでも経営を続けている)

  • 「この地域一番の品揃えを自負している」
  • 「年金がたくさんあって仕方ないんだ。だから、年金の金は会社へ全部入れてるんだ」

などなど、見ていると辛くなるものが多かったのは事実なんですが、自分の甘いところを反省すると同時に、本当にこれからの日本の経済はどのように変化してゆくのか?その変化は幸せなものなのか?考えてしまいました。