ETV特集「ずっと、こころ、重ねて 〜震災遺児 16年目の約束〜」

 震災孤児の2人が夫婦となったその後を淡々と描いたドキュメントでしたが、なかなか考えさせられる内容でした。震災当時の記憶を忘れることなく一生背負って生きてゆく人々と、その中から、「生きる上で何が大切なモノなのか?」という答え(これは本当は答えはないのですが、しかし、それぞれの立場でそれぞれが創りだしてゆくもの)を探し続けるなかで、視聴者側にもあの地震から16年の記憶と自らの生き方に対する考えを再考させられるものでした。
 私自身は神戸ではなく和歌山であったので、本当の激震地における体験はないのですが、あれから16年が経ったという事実と、画面に登場したご夫婦とその周辺の人々の「生きざま」を見ながら、今一度、自分自身を振りかえって考えてみたいと思いました。