BS世界のドキュメンタリー「模倣品を阻止せよ!ヨーロッパ水際作戦」

 模造品と聞いて、普通に思い浮かべるのは高級品のバッグとかいうような服飾品だと思われがちですが、今やなんでもありというのが現状のようで、自動車のタイヤのホイールからブレーキパッド、化粧品に、加工食品、農薬に至るまでそれはそれは信じられないほどそっくりに「見た目は」作られていますが、中身は当然かなりの粗悪品です。
 凄いのは、農薬などの偽物の製造工場が世界中に存在し、注文から約2週間ほどで出来上がること、また、監視強化がなされるとわかれば瞬時に行き先を変更できる柔軟性を持つこと、なにより、輸出先のヨーロッパの法律に精通しており、どこに抜け穴があるのか熟知していること。もはや、国際犯罪「多国籍企業」といってもいいような状態であると感じました。
 番組中では、ソニーエリクソン三菱自動車といった日本の企業も被害に遇っている現状がリアルに写っていました。これだけ、偽造品が横行しているのであれば、取締もさることながら適正価格で適正な品質を提供することしか解決法が無いのかもと思いました。